歯列矯正を開始してから、あっという間に一年が経過しました。この一年という期間は、私の口元だけでなく、日々の生活や気持ちにも様々な変化をもたらしてくれました。最初の頃は、口の中に装置がある違和感や、食事のたびに感じる痛み、そして何よりも見た目に対する少しの戸惑いがありました。食べたいものが自由に食べられないストレスや、毎食後の丁寧すぎるほどの歯磨きに「いつまで続くのだろう」と気が遠くなることもありました。しかし、鏡を見るたびに少しずつ歯が動いているのが分かると、それまでの苦労が報われるような、嬉しい気持ちでいっぱいになったのを覚えています。特に、下の前歯のガタガタが気になっていたのですが、半年を過ぎたあたりから明らかに整い始め、一年が経過した今では、以前の歯並びが思い出せないほど綺麗に並んでいます。友人からも「歯並び、すごく綺麗になったね!」と言われる機会が増え、そのたびに矯正を始めて本当に良かったと実感します。食事の面では、硬いものや繊維質の多い野菜は相変わらず少し食べにくいですが、最初の頃に比べればだいぶ慣れて、工夫しながら色々なものを楽しめるようになりました。外食の際も、以前ほどメニュー選びに神経質にならなくて済むようになり、精神的な負担も軽くなりました。痛みに関しては、調整直後の数日間はまだジンジンとした痛みが伴いますが、それも歯が頑張って動いている証拠だと前向きに捉えられるようになりました。何よりも大きな変化は、コンプレックスだった口元を気にすることなく、思いっきり笑えるようになったことです。写真を撮られるのも以前は少し苦手でしたが、今では自然な笑顔で写れるようになりました。歯列矯正の一年は、決して楽な道のりではありませんでしたが、確実に理想の歯並びに近づいているという実感と、それに伴う自信は、何物にも代えがたい財産です。残りの矯正期間も、この一年で得た経験と前向きな気持ちを大切にしながら、最後まで頑張り抜こうと思っています。