私が歯列矯正を始めたのは、長年の夢だった美しい歯並びを手に入れるためでした。しかし、キラキラと輝くブラケットが装着された日から、私の歯磨きとの長い長い戦いが始まったのです。最初は、歯科衛生士さんに教わった通りに歯ブラシを当てているつもりでも、全然磨けていない感じ。食べ物は面白いほどブラケットの隙間に挟まり、鏡を見るたびにうんざりしていました。特に大変だったのが、ワイヤーの下とブラケットの側面です。普通の歯ブラシではどうやっても届かず、磨き残しの不安から解放されませんでした。そんな私の救世主となったのが、様々な歯磨き便利グッズたちです。まず、一番役立ったのは「タフトブラシ」。鉛筆の先のように毛束が小さくまとまっているので、ブラケット一つ一つの周りや、歯と歯が重なっている部分など、ピンポイントで汚れを狙い撃ちできました。これを使うようになってから、磨き残し感が格段に減りました。次に「歯間ブラシ」。ワイヤーの下にスッと挿入できて、食べカスを効率よくかき出せる優れものです。サイズが色々あるので、自分の歯の隙間やワイヤーと歯の間に合ったものを選ぶのがポイントでした。最初は鏡を見ながらでないと上手く使えませんでしたが、慣れてくると手早くできるようになりました。そして「デンタルフロス」。矯正中はフロスが使いにくいと聞いていましたが、「フロススレッダー」という糸通しのような道具を使えば、ワイヤーの下にも簡単にフロスを通すことができました。歯と歯の間の汚れは、やはりフロスでないと取れないと実感しました。さらに、思い切って購入したのが「口腔洗浄器」。水流で歯ブラシでは届かない部分の汚れを洗い流してくれるもので、使用後の爽快感は格別でした。特に食べ物がたくさん挟まってしまった時などには、本当に助けられました。これらのグッズを駆使するだけでなく、歯磨きの時間も工夫しました。毎食後すぐに磨くのはもちろんですが、特に夜寝る前の歯磨きは30分以上かけて、テレビを見ながらや音楽を聴きながらなど、「ながら磨き」で苦にならないようにしていました。歯磨き粉も、フッ素濃度の高いものを選んだり、気分転換に違うフレーバーのものを使ったり。矯正中の歯磨きは確かに大変でしたが、これらの便利グッズとちょっとした工夫のおかげで、虫歯や歯周病になることもなく、無事に矯正治療を終えることができました。