2026年1月
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虫歯予防と歯周病予防に効く歯列矯正という選択
歯列矯正の目的は、見た目を美しくすることだけだと思っていませんか。実は、歯並びを整えることは、将来の虫歯や歯周病を防ぐ上で極めて効果的な「予防医療」としての一面を持っています。お口の健康を長期的に守るという観点から、歯列矯正のメリットを考えてみましょう。まず、歯並びが悪いと、歯が重なり合ったり、捻じれて生えていたりする部分ができます。これらの場所は、歯ブラシの毛先が物理的に届きにくいため、プラーク(歯垢)が非常に溜まりやすくなります。どんなに丁寧に歯磨きをしても、磨き残しが発生しやすく、そこから虫歯菌や歯周病菌が繁殖してしまうのです。これが、歯並びが悪い人に虫歯や歯肉炎が多い根本的な原因です。歯列矯正によって歯を正しい位置に並べると、歯ブラシが隅々まで届きやすくなります。デンタルフロスや歯間ブラシもスムーズに通るようになり、日々のセルフケアの質が劇的に向上します。つまり、矯正治療は、虫歯や歯周病になりにくい口腔内環境を根本から作り上げるための、最も効果的なアプローチの一つなのです。また、噛み合わせの悪さも、歯の寿命に大きく影響します。特定の歯にだけ過度な力がかかっていると、その歯が欠けたり、ひびが入ったり、歯を支える骨にダメージが蓄積されたりします。これが、歯周病を悪化させたり、将来的に歯を失う原因となったりするのです。歯列矯正で噛み合わせを整え、全ての歯にバランス良く力がかかるようにすることは、歯一本一本を長持ちさせることに直結します。高額な治療費を払って虫歯を治療したり、失った歯をインプラントで補ったりすることを考えれば、若いうちに歯列矯正に投資し、病気になりにくい口内環境を手に入れることは、生涯にわたる医療費を抑制するという意味でも、非常に賢明な選択と言えるでしょう。